ペットのお手元供養

子供のころは田舎の山で動物を飼っていたので、死んでしまうと埋めるというのが普通だった。その時は埋めた場所に小さな印をおき、しばらくは手を合わせたりするものの、その内に忘れてしまうw。薄情かもしれないが、まぁ子供だったというだけであるw。

一昨年、善八(四国犬ミックス推定14歳)が亡くなった。初めて火葬をした。

いろいろな供養の仕方があるが、私はお骨の一部をいつも自分が過ごすリビングに置いている。最近は小さな可愛らしい骨壺も多くある。善八のそれは手の平サイズの小さな球体で、木製の蓋がついており温かみがある。

そして善八が旅立ってからちょうど1年の昨年9月、ディーナ(グレートデン10歳)が突然天に召されてしまった。

大人になって初めて飼った子。善八と同様に手元にいて欲しい。リビングには家族が集まる。殿もいるし、まだまだ元気な左馬之助(グレートデン推定4歳)も一緒だ。

ディーナのお骨入れは善八のよりも大きく丸くシックなものが欲しい…。しかし、これがみつからない。

骨壺としてのみでなく、有田焼や九谷焼の蓋物やボンボニエールなど、お手元供養になる入れ物ならといろいろ探した。選択肢はそれなりに多いものの、私が考えるディーナにふさわしいものが見つからない。イメージは、ディーナの威風堂々とした姿を感じさせてくれるもの。一度イメージを持つと、それへの執着が生まれる。なかなか妥協できないのが面倒である。

何かないかなぁと、ふと飾り棚をみると黒地に金彩が施された陶器のロックグラスがあった。探し求めた君は意外にも近くにいた。「お、これがいい。」まさにイメージ通り。しかし必要な蓋がない。そもそもこのグラスはどこからやってきたのだろう(笑)。きっと誰かの引き出物かなんかだろうか..。

ということで、蓋を製作することにした。

久々の木工だ。材は、この家の庭から伐採した庭木がある。切り出して2年はたっている。十分乾燥もしているだろう。

思う高さに切り出し、ノミで木皮を剥ぐ。ただ、残っていた小さな節にノミを入れたとたん「パカッ」と割れてしまった。

まぁ想定内である。もう一度、必要分を切り出し作業を進める。

道具は、ノミと100円均一で買ったヤスリと、彫刻刀とミニサンダー。

難関は、陶器グラスにかませる溝造り。ルーターがあればドリル系のビットで簡単に出来るのかもなぁ…。工具集めたいw。無いから、ひたすらヤスリでやりまっせ。

擦り傷上等w。楽しいから平気。

しかも意外に長引く傷だけど。洗い物とかに響く。

やはり出てきたクラック(欠け)。まぁこれも想定内で、欠けができたら写真を挿す溝にでもしようと、元々考えていた。

しかし、違うアイディアが浮かんだ。女の子のディーちゃんだ。お花を飾り付けてみるのもいいかもしれないと。

その前に、ブライワックスで色付け。

安い造花を思うままに。大きくて立派なディーちゃんらしさを考えて。

裏側には、針金で写真を挟む部分を入れてみた。

写真を入れると、少し品がなくなってしまうかな…。位置が高すぎて。

蓋づくりは、ひとまずこれで終わりとした。まぁしばらくしてやっぱり気になるようなら作ればいい。今は満足している。

(↑買ったばかりのソファにすぐに横になったディーナw。本当にお姫様だった。)

突然旅立ってしまったディーナ。

7月の頭に子宮の病気で手術はしているものの、術後は高齢犬なりに元気に過ごしていた。亡くなった当日も若造の左馬之助の甘えをいさめ、ご飯も催促してペロッと平らげた。そのあと、少しだけ身体に力が入っていないことには気づいた。気になってはいたが…。

乗馬のため、4時間弱ほど家を空けた。帰ったら既にお空の向こうへ旅立たれた後であった。あまりに突然だった。

(↑昔のノエビアのCMイラストみたい)

これまで善八、ディーナの2匹を見送った。20㎏の中型犬と60㎏の超大型犬だ。ペットの葬儀・火葬のこともいつか記そう。

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