My鞍になって

一昨年の9月頭、鞍購入にむけて準備している頃、クラブの営業スタッフさんが「私、いまクラブ貸し出しの鞍に乗ると絶対に皆さんより下手ですよw。自分の鞍じゃないと怖いし、身体も使えない…etc」と話していた。その時は、”そんなもんなのかなぁ。少し大げさ⁉”なんて思ったくらいだった。

しかし、購入した鞍を使い始めて丸一年。いま、このスタッフさんの言ったことがことがよく理解できる。

 

鞍購入を決めた一昨年9月半ば。イタリアから鞍、腹帯、鐙革が全て届いたのは12月半ば。そして、初卸をしたのは昨年1月の初乗りからだった。

とにかく乗り心地がいい。そして安心感が半端ないw。

鞍の構造的長所とサイズ感が合っていることで、騎乗自体が矯正され安定する感覚がある。それでもまだまだ未熟な騎乗である故、きれいな乗り方をしているとは到底言えるものではないのだが…(;´д`) 今、クラブの鞍に乗るのには不安が伴いそうであるし、身体がグラグラとズレることも容易に想像できる。

My鞍以外考えられなくなっているっ…Д`)・゜・。

この安定した乗り心地と安心感がどこからきているのか、書き始めると少々面倒なことに気付いたw。ただ良い所を羅列するに過ぎず、その物理的根拠を示すのが難しそうなのだ。なのでやめておく。

言えることは、“鞍を購入してよかった”ということの一点である。

 

どの鞍の作り手も、それぞれの目指す鞍のコンセプトに基づき緻密に設計し、精巧に作っている。そうやって人間・馬両者にメリットをもたらす道具を生み出しているのだろうと、自身で選び購入してみて気づくことができた。鞍購入を考えた1年半前、様々な鞍メーカーのHPでどういう鞍が作られているか確認した。きっと他のメーカーさんには、その目指したところの素晴らしい鞍がある。私は今回たまたま縁あってこのメーカーの鞍になったが、他の鞍だったとしても、きっとその素晴らしさに感動し「もう他の鞍には乗れない」と言えただろう。

この先、自分の乗馬・騎乗をより理解していき、道具に欲する機能や目的が見えてきた時、また鞍選びは違うフェーズで現れることだ。きっとずっと先のことであるw。

鞍を買うことは良いことだ。

けれども願わくば「馬の背に合う鞍を」という側面から鞍を探してみたかった。何よりも大事なことのはずである。

パートナーが決まっていたり、自馬ならば(!)出来るんだろうけど…。

この鞍を購入したのは、私に出来うる範囲の”馬ファースト”という面もある。私はクラブで様々な馬に騎乗する。購入した鞍は、特殊な鞍骨とそれを覆うパッドの構造などからいろんな馬に適合しやすいらしい。メーカーとスポンサー契約している馬場競技選手が、その選手の所属しているところの馬たちの多くにフィットしているよと話していた。これは大きな購入動機につながった。きっとクラブの馬達、どの子にも優しいはずだ。(そう思い込みたいのだ、重量級としては…)

 

さて、鞍の手入れをしなければ♪

これからもお世話になる鞍である。大事にしたい。

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