馬に蹴られる

ちょっと前に怪我をした。馬に蹴られたのである。場所は少し変わっていて「手のひら」だ。おそらく蹴られた際に、小指下の細い骨を折ったのだろう(小指の中手骨)。それなりの痛みはあったし、何より腫れたw。

丸馬場で、追い鞭による運動のさせ方を教わっていた。片手に持った鞭と人間によるプレッシャーを利用しながら、馬を思う方向に動かしたり、運動のスピードを調整する。しかし、私の馬へのプレッシャーのかけ方、追い鞭によるプレッシャーが中途半端過ぎた。馬がナメてきたのである。「🐴おい、何がしてぇんだよ」と。

後ろっパネを2度。その内のどちらかの1回が、追い鞭を持っていた方の手のひらに届いてしまった。

「うぉ…痺れる…。」

最初は痛さというより痺れだった。手のひらから肘のあたりまでをジーンとした痺れが通った。その時はまだ丸馬場での運動を続けられると思い、鞭を握り直そうとした時に痛みがきた。

「あ、痛いかも…。」

一度丸馬場を出て、様子を見ることに。牧場のスタッフさんが慌てて保冷剤を持ってきてくれる。有難く使わせてもらい、手を冷やしながら、教えてくれていた先生の話を聞く。(スタッフの方には心配していただき申し訳なかった^^;)

私は気づけなかったが、尻っパネする前にやはり”そういう目”をしたらしい。その瞬間にそれ以上のプレッシャーをかけ、前に出すことが追い鞭を持ちリードする私の役目だったのだが、その目に気づけなかった私はそのままナメられてしまった。

「このまま終わるよりは、最後まで(運動をし洗い場まで)終えた方がいいですか?」

と先生に訊くと、終えられるなら終えた方がいいと。軽く鞭は握れる。改めて馬場に入り、先生にサポートしてもらいながら運動を少し、引き馬をして洗い場まで連れて行き、右手だけ使えたので左側の馬体だけ軽く手入れをした。

丸馬場での運動は本当に難しい。丸馬場どころか、引き馬でさえまだまだで、考えることがたくさんある。自らの動き方、リードをするための在り方に気を取られ過ぎると、馬を見ることが疎かになる。かといって馬ばかりに集中していると、「アレ?次はどう動けばいいんだっけ⁉」と、リードが出来なくなる。結果、馬のいいようにしてやられるw。

経験が必要なことは言うまでもない。

もっと経験を積みたい!身体が自然に動き、リードできるようにならなくてはいけない。馬の動きを予測し、表情を読み解けるようになりたい。その上で、その時々に必要なプレッシャーのかけ方、そのONとOFFを使い分け、馬との関係を互いに安全でハッピーなものにしたい。それが目標である。

そして、何よりこれは全て馬上にいることに通じると気付いた。

今回の怪我。病院には行っていない。

2日目くらいまでは肩まで痺れもあったので、神経も痛めていたのだろう。ほぼ間違いなく骨折していたが、自分で「これは治る」とわかった。根拠はないw。野生の勘である。

病院に行ったところで、抗炎症剤と手の固定と湿布薬をもらう程度だろうと想像できたため、行くのが面倒だったのもあるのだが…。

真似してはいけない(笑

完治とは言わないまでも治ってきてはいる。そのうち治るだろうw

いつか書こう書こうと思いながら肋骨6ヵ所を折った落馬については未だ記せてない…。

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