道草を食う

「道草を食う」という言葉は、馬が道中に地面から草を食ってばかりでなかなか進まないことから「目的地につくまでに他のことに時間を費やす・手間取る」という意味になったという。馬に旅に付き添ってもらっても道草を食ってばかり、物を運ばせてもまた草を食う、あぁ゛なかなか着かんよ!(怒)なんてw。馬と人との関わりが深いことを感じさせる言葉だ。

先日、我が殿の乗馬レッスンの間に乗馬クラブの周りを左馬之助の散歩をしようと歩き始めた。すると路上に小さな赤い実がたくさん落ちている。街路樹として植えられている木からだが、何の木なんだろう…。子供のころからの悪い癖である。可愛いと思うと拾いたくなる。ポケットに入れておいた左馬之助のウンチ袋の一つをひろげ、実を入れる。「拾ってどうするかね…」と、考えながらまた歩く。

しばらくすると高速道路と並行した殺風景な道に入る。周りは畑で、さえぎるもののない道に乾燥した空気と秋の西日が強くあたる。アスファルトの間から生えた猫じゃらしがカラッカラに干からびている。なにかそれが良い姿に見えた。「よしちょっと拾っていこう」。近くにブタクサみたいな草が同じように乾燥している。他にも茎が赤く紅葉した草もある。すると、止まらないw。左馬之助は私の後ろでジッと突っ立っている。良い子だw。

高速道路下から離れ、乗馬クラブ裏の畑道でつる植物のオレンジ色の実を見つけた。これも可愛い。さらに冬枯れのクサソテツ(こごみ)を発見。面白くなってきた。なんか色々見つかるぞ…。

コンクリートの壁に這う蔦も紅葉している。良い色だ。

左馬之助の散歩を十分にしてあげようと歩き始めたはずなのに、道草を食ってしまった。私は楽しかったが、左馬之助には物足りなかったろう。すまぬよ。

家に帰って、100均の写真フレームと針金で作った土台に適当に拾った子たちをアレンジしてみた。

バランスが悪い…。

土台を使わずに小さなスワッグにした方が良かったかもしれない。まぁそもそも適当でである。こんなもんさ。

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