写真の洗濯機は、結婚した時に結婚祝いに母に買ってもらったもので15年選手になる。
グレートデンを飼い始めて7年。大型犬の洗濯は大変である。
ディーナの来たばかりはそんなに気にもならなかった。来た時すでに3歳で、前の飼い主さんにきちんと躾けられてたおかげもあって特別汚れ物が出なかった。なので人間の物とは別にまわすが同じ洗濯機で問題なかった。
しかし、善八(中型雑種)と左馬之助は来てからというもの本当に大変で…。善八はおそらく外飼いの犬、左馬之助は躾けられる前に捨てられ、両者とも家の中でのお楚々がすごかった。その内ディーナ婆さんも歳をとり、年相応のお楚々が増えてきた。
それでも同じ洗濯機を使うしかなかった。犬の洗濯ものはしばらく貯めてから一日かけて何度も廻す。汚れ物がついているときは、一度庭で流してきれいにしてから洗濯。そして次に人間の洗濯をする時には、洗濯槽クリーナーを使いきれいにしてから(したつもりで)使っていた。
それも流石に限界が来ていた。いくらクリーナーで洗ったとはいえ、やはり不衛生であろうと思われたし、細かなデンの毛が衣服にもついてくるようになっていたからである。
もう一台どうにか洗濯機を自宅に設置出来ないかと考えるようになった。しかし、新たに洗濯機置き場を作るためには下水につなぐ排水溝や蛇口の工事などが必要になる、第一その場所も無い。ほかの人はどうしているのだろうと調べていると、小さな洗濯機を見つけた。トイプーやチワワなどの小型犬の写真とともに「この洗濯機はこの子専用でーす」的な投稿である。
いやそんなんじゃ、うちのデンたちの物は洗えない…。
犬の敷物は普通に人間用のラグである。体を洗えば、バスタオル(大)が1匹3枚以上必要である。小さな洗濯機はうちのペットには不向きだと思った時、「逆に人間用になら使えるのではないか…」と気づいた。
必要条件は、持ち運びができることと、3㎏くらいは一度で洗えること、奥行きが35㎝以下であること。
探すと意外やたくさんの種類がある。ただ、奥行き35㎝の場所に収納したかった為、私が選べたのは唯一1種類しかなかった。
この子である。小型の二層式洗濯機で値段は1万3千円でお釣りがくるくらいだったか。
そしてこの子、素晴らしくいい子だ。確かに量こそ洗えないが、汚れはしっかり取れるし脱水もしっかりできる。本当に洗濯ものが気持ちよく仕上がる。水の使用量も洗剤も柔軟剤も以前より無駄がない。
手間も全自動と比べればかかるが、ちょこまか少し動けばいいくらいなもので、家でぐーたらしかしていない私には逆にいい。水はシャワーから直接温水を入れている。排水もそのまま風呂場で流す。そして終わったら片付ける。
↑小さくちょこんと収まっている。これがいいのだ。
あくまでも一人暮らし専用くらいの洗濯機である。が、私のような何もしてない自堕落主婦なら大人3人分を溜めることなく廻せる。汚れが落ちるのを目で確認でき、さらに濯ぎも水が綺麗になるのを確認できる。脱水の水切れには脱帽である。素晴らしき二層式洗濯機、バンザイ。
そして、我が家では元の洗濯機がお犬様用となったのである。