Mr.女子力

「ミスター・女子力」って…笑(;´∀`) 

ある日、友人のシェフから外置きの冷凍庫のカバーを作ってほしいという依頼メールが来た。

見た目はオバサン、ちょいと縫い物ができることは知っているが、ガサツでほぼオッサンな性格からすれば「Mr.女子力」と評さざるを得なかったのかもしれない(笑

このあたりは甘んじて受け入れよう(;´д`)

店の外に置く冷凍庫を購入するにあたり、外気との急激な温度差が作り出してしまう庫内の”霜”を軽減できたらということらしい。

想像ができなかったので、市販でそういうものがあるのかどうか早速ネット検索。ドンピシャなものは無かったが、洗濯機のカバーや、タイヤラックのカバーなどが保冷シート製のもので見られたので、大体のイメージは出来た。

ということで、今回はその冷凍庫カバーの製作雑感である。

(裁縫を全くしたことのない我が殿にとっては、以下何をいっているのか全く分からないようで…。裁縫をされない方には面白みのない内容であること、ご了承くださいませ)

まず問題としたのは、素材である。家庭用ミシンで縫えるかどうか…。これがクリアできなければそもそも受けられない依頼である。

百円均一で購入できる保冷シートは、縫ったミシンの目からビリビリ破れるらしく、それを防ぐためバイアステープをつけるだの面倒なことが書いてあったので却下だ。ネット販売されているシートも、家庭用ミシンについて言及が無いものも多かった。

更に、カバーの表面は屋根下とは言え、屋外置きなので撥水加工された素材がいい。これも縫いやすいものがあるだろうか…、撥水加工された布は厚いものが多い。しかも縫うとなれば保冷シートと重ねて縫うことになる。角っこや端の処理など、二重に重なったとしてもミシンが使えなければいけないのだ。薄いに越したことはない。しかし撥水であることと強度が求められた。

モノが届かねば実際のところは分からないが、使えそうな素材にメドがたったので、友人に「やってみようかー」と返事をした。

まずは設計である。購入した冷凍庫が分かっていたので、ネットでその仕様(縦横高さ、外観)を確認。

大体の設計を友人に確認してもらい、実際の素材で作る前にシーチングで仮のカバー(仮縫い)を製作することにした。

設計まではいい。型紙作りと裁断は大物である故、場所を必要としたり、直角がとりづらかったりと苦労もあるw。

仮縫いを友人に送ると、サイズはバッチリだったらしい。設計的にも問題がないというので、このまま進めることにする。

しかし、今度は本番の素材。厚みの問題や、柔軟性によって作業工程に変更を加えることが想像された。

縫える保冷シート

撥水加工された防水生地

購入したのは↑の二つ。保冷シートを防水生地で縁を三つ折りで処理し、裏表一枚の生地パーツに仕立ててから縫うことにした。

想定した工程から変更となったのは、

①高さは実寸でok(下部の布始末がいらない為)

②冷凍庫上部、縁にかかるように設計した部分。保冷シートがしっかり自立してしてしまい、4つ角以外の辺が縁にかからない。L字の金具を縫い付けることで縁にかかるようにし、カバーとして冷凍庫に被っている状態を維持できるようにする。

この2点を踏まえ、型紙の寸法を変更し、工程順序を決めた。

工程

1,保冷シートを型紙の大きさで裁断。防水生地を裁断した保冷シートよりも三つ折りで縁処理する分大きく裁断する。

2,保冷シートと防水シートを縫い合わせ、裏表一枚のパーツにする。(蓋だけは保冷シートに先にマジックテープを縫っておく)

3,冷凍庫の側面・4面を筒に縫う。

4,蓋を縫う。

5,側面の上部を、冷凍庫の縁にかかるように、L字金具を使いながら処理する。

6,本体にマジックテープをつける。

7,蓋と本体を合わせて完成。

Lの金具は上記のようなもの。ホームセンターの工具コーナーにL字アングルなどという名で売られている。上部の縁が立ち上がってしまうなぁと思った時、こんな金具があったはずと思い出した。日頃のホームセンター好きがこの辺りで力を発揮したw。

写真↑で、きちんと縁にカバーがかかっていることが確認できるはずだ。

ということで出来上がったのが、これである。

家庭用ミシンで作るにはかなり無理があった。まず、保冷シートの柔軟性がないせいで、側面4面を筒状にするのにミシンが使えなかった。3面までは平面での縫製なのでミシンを使用し、最後は手縫いで筒状にした。

縁にかける上部の四つ角も、ミシンにかけられなかった。ちいさな角に保冷シートが4重にかさなる部分を手縫いで頑張って縫い合わせた。

L字の金具も中々にめんどくさかったw。それでも長辺に二つづつ、短辺に一つづつ手縫いで縫い付けた。マジックテープは、蓋部分にテープの縫い跡が出て欲しくないので、防水生地と縫い合わせる前につけておいた。

立体を縫う訳でもなく、シンプルなもののはずだったが、素材が素材であり大変だった。しかし、出来上がりはそれなりに仕上がり、フィッティングしてみるとサイズはとにかくばっちり!それはよかった。あとは、友人が今後使用しやすいかどうかと、肝心の霜除けになるかであるが、そこはこれ以上考えないことにしよう。

友人のビストロは、板橋にある

ワインビストロ ル・マリアージュ

一人でやってる小さなお店。Cozyな空間で、料理は抜群に美味しいし、ワインも美味しい。あたしは氏のつくるレバーペーストは世界一エロい♥と確信しており敬意をこめて♥エロレバぺ♥と呼んでいる。さらにウフマヨもエロい♥なのにお肉料理は大胆で「旨いっ!」と唸らされる一皿だ。

 

ということで、出来上がりをお届けに行って”ワイン5本”空くぐらいは普通の話である。飯能秩父も美味しい所は多いけど、ビストロ的なところはあまり知らないので、久々にたーっぷり食べて呑んで楽しく過ごした。

つまるところ、この気持ちよく呑んで食べてするためにつくったようなもんだわな…(^^;

自己満足である。

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