Nathan Evansウェラーマン、Wellerman

相変わらずのぐうたらな日々である。雨は続くし、止んだと思えば暑いし、犬の散歩も放って出る気がしない…。

ぐうたらとyoutubeをみていると、”チョコプラさんのパロディ動画を見た外国人シンガーの反応”がおススメで出てきた。プロモーションを含んでいるようだが、なんとなく惹かれて見てみた。

 

うぉー(゚∀゚)初っ端から大訛りw しかもこの訛り、ほぼ間違いなくスコティッシュ!

 

ネイサン・エヴァンズ(Nathan Evans)は、スコットランド出身、1994年生まれ現在26歳のシンガー。
ネイサンが初めて名声を得たのは、2020年末にソーシャルメディアサービス「TikTok」に19世紀の伝統的な船乗りの労働歌(シャンティ)であった「Wellerman」のカバー動画を投稿したことがきっかけで、世界の関心が急上昇し、Polydor Recordsとメジャー契約を獲得。
2020年末にTikTok上で大流行した「Wellerman」のオリジナル・ヴァージョンをリリースしたほか、2021年1月21日にリリースした「Wellerman (220 KID & Billen Ted Remix)」のダンスリミックスはなんと全英2位を記録。
元々郵便配達員をしながら、YouTubeやSNSで趣味の楽曲カバーを投稿していたネイサンだが、メジャー契約をきっかけに、郵便配達員をついに辞めるというサクセスストーリーを歩む注目アーティストです。

↑Universal Music JapanのBiographyから総コピ(こういうのの著作ってどうなんだろうなぁ…)。

そして、やっぱりスコティッシュボーイw

動画を見たばかりの時点では、どういう人物かもわからず、あどけない田舎坊ちゃんだなぁとw 肝心な音楽も現代感ゼロ!なぜユニバーサルが売り出しているのか不思議なほど。

しかしもっと長く聴いていたい。節の運びが、こう…小気味いい…。

シーシャンティと副題にある。

Sea Shanty船乗りの歌

といったところだろうか。ただ一般的な船歌とは違いがあるようだ。このWellermanもそうなように、一定のリズムが刻まれ、旋律と拍子が変わらず繰り返されるものがSea Shantyという。何故か。それは、船上でロープを張ったり帆をあげる作業をこなすのに一定の時間軸を教えてくれたり、仲間との連携をスムースにし、長時間にわたる作業の退屈さを紛らわせるために、労働に伴われながら歌われるものだったからだ。もうひとつ特徴的なのはCall&Responseで歌われるということ。旋律を先に一人のShanty manが歌い、続いて残り皆が繰り返しを歌う。この掛け合いが実に軽快で心地いいのだ。

この船乗りの労働歌は16世紀には存在していたことが分かっているが、Sea Shantyという言葉が生まれたのは19世紀。シャンティはフランス語の「歌う」という動詞Chanter(シャンテ)から。ちなみに脱線すれば、Patricia Kaasの歌うMadomoiselle chante le bluesは超名曲♪

(ひどく本筋から離れてしまった。悪い癖である。言いたいときに言いたいことを言う。↑ただ単にフランス人シンガーの歌う曲名にChanterが入っているというだけのこと。ちなみにer動詞なので三人称で語尾のrが欠落している。と、こんなことを延々とやり続けて本題がどこにあったか忘れることは避けねばならないw。しかし名曲ゆえ是非聴いても欲しいw)

ここまでShantyについて調べてみて思い出した。少し前に見た映画、フィッシャーマンズソング コーンウォールから愛をこめてhttps://www.albatros-film.com/movie/fishermans-song/ 

だ。まさにSea Shantyの映画である。コール&レスポンスの歌が楽しく、漁師たちの生き方、漁師町の人々と雰囲気と、ほっこりした良い映画だった。

人はきっとそれぞれに生まれ育った環境からもらったノスタルジーを持っている。Sea Shantyはそういう愛おしい情緒を心の奥から呼び起こしてくれる。WellermanとこのDrunken Sailorもまさにそう。さらに、なにか妙に爽快なところがいい。私にとっては”イヨマンテ”聴いてる感じとも近い…w

さて、この気持ちのいい船乗りの歌を一人のスコットランド青年が歌い、一大ムーヴメントにした。#ShantyTokなんていう言葉ができたほどらしい。

何より、大好きなスコットランドから発信されたものだということが嬉しい☆

しかぁし!Wellermanという歌はスコットランドの歌ではない。世界各地に生まれたSea Shanty。その中でもニュージーランドの歌で、19世紀にクジラ漁を行っていたウェラーメン号のことを歌っている。

スコットランドにもきっと今も歌い継がれているSea Shantyがあるに違いない。それこそ彼が歌ってくれたら嬉しい。

この愛らしいスコティッシュボーイが日本のメディアにもう少し派手に取り上げてもらえる日があるだろうか♪ Wellerman、なぜかずっと聴いていたい…。

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