地方へ越した経緯

この景色は、自宅から歩いていける山の途中で撮ったものである。

自宅からすぐに登れる低山が幾つもあり、頂上に登れば都心を臨むこともできるし、また遠くの山々の稜線を追うこともできる。さらに長めのハイキングであれば滝にもであえるし、古い神社仏閣、歴史にも触れられる。

2年前に地方に越した。

我が殿の会社からの家賃補助が切れた年である。その1年前の賃貸契約更新時にも一度自宅購入を考えてはみたものの中々条件に合う物件がなく、ならば残りの勤務年数くらい賃貸で暮らそうかと落ち着いた。しかしいよいよ家賃補助が切れたところで、この家賃をあと十数年まともに払い続けるのかと疑問に思い始めた。

我々の引っ越しには沢山の条件が伴う。 

・書斎としての一部屋、最低8畳(本が多すぎる為

・リビング最低15畳、1階で(歩行困難な母がいるので

・1階に母の部屋

・1階にトイレ・風呂(母の部屋の近く

・庭(犬がいること

・隣家とギチギチに隣接してないこと

・収納が多い


その上で、前に探した際(契約更新時)の必要条件にしたのは、「将来確実に高価格で売れる」ことである。退職後は実家に引き揚げる予定があるので、その際に売りやすい物件であるべきであった。借金だけ残しては田舎に引き揚げられないw。そうすると新築であるべきや、交通の便、様々な条件が当然ながら加わる。あとは予算である。家賃補助がなくなった上での賃貸料全額と同じローン月額、それより少しくらい上でも構わないが、全体のバジェットには限界がある。売れることを念頭におき調べたが、条件にあう家を探すことはできなかった。

そうすると、その時住んでいた賃貸一軒家は上記条件がすべてそろってはいたので、そのまま住み続けるかとなってしまった。

それから時が経ち、実際に家賃補助がなくなって2か月。それなりの賃貸料を実際払っていると、ふと思ったのである。

「自由のない賃貸にこんなに金額をだすのはどうなんだ…⁉

そして発想を変えたのである。このまま賃貸料を十数年払った総額くらいで、条件以上の中古物件で自由を買おう!と。

言い方は悪いが住み捨ててもいいくらいの考え方である。売れなくてもいいのであれば県内全域とこでもいい。パッと不動産情報をみてみた。

が、思いのほか探しづらい…。

加わった条件「新橋に午前7時までに到着」。これにより削除されたのは秩父であった。真っ先に住みたいと考えたエリアだったが、電車が無かった。また、そのころ私自身も仕事があったため車での送迎もできない。地方だとしても「駅まで徒歩で行ける」ことがさらに条件に加わっていた。

 

 

素晴らしいところに越してきたと思う。我が殿も2時間弱の通勤時間を苦ともせず、ここの環境の良さに満足している。

詳しく述べるのはやめておくが、賃貸の場合に想定していた退社までに支払うだろう総額より安価で条件をすべて満たし、さらにそれ以上の利点が加わった物件である。強いてデメリットをいうならば「呑み屋さんが近くにない」くらいか(笑

環境の良さは冒頭に書いた通りだ。春は鳥のさえずりが早朝うるさすぎるほどである(笑 四季折々の花や緑の変化が美しく、山の色が変わっていく様子が素晴らしい。

そして越してすぐに考えたのが”乗馬ができるところが近くにあるかもしれない”である。案の定たくさんの乗馬クラブがあった、思ってる以上に。乗馬をはじめるに至るを次の投稿にしよう。

地方への引っ越しにためらうことがないのであれば、こういう選択もできるという一例になればいい。

 

 

余談

(中古物件、なんでも出来るのが楽しい。落書きだってしていいのだ。)

ランドリースペースの壁に描いたスコットランド地図。

 

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